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【ボディメイク】ケトジェニックダイエットのための脂肪酸講座(脂肪の役割と燃焼のメカニズム)

本記事について

前回に引き続き、脂質に対する理解を深めてケトジェニックダイエットを実践したいと思っている方向けの記事となります。

今回の記事では脂肪の役割と脂肪の燃焼について紹介いたします。

炭水化物やタンパク質に関する情報は沢山出回っているのですが、脂肪に関する情報は調べても中々わからないですよね。脂質についてしっかりした知識を得たい方は、是非本記事を読んでください。

脂質の役割

脂質とは中性脂質、リン脂質、コレステロール等を含む物質の総称で、1gあたり9kcalのエネルギー源であります。

糖質やタンパク質と比べて、1gあたりに含まれるカロリーが大きく、非常に貯蔵適したエネルギー源です。但し、脂質がエネルギー源として利用されるのは、主に体内の糖質が枯渇した時となります。

また、脂質はエネルギーとしてだけではなく、体を構成する重要な物質の生成などにも使われています。以下にエネルギー源以外の役割をまとめます。

体を構成する物質の材料になる

脂質は体内の細胞の表面にある細胞膜と呼ばれる物質の材料になります。細胞膜とは、細胞内に不要な物質が入り込まないように防ぐ役割がある物質です。また、胆汁酸などの生成にも活用されます。

各種ホルモンの生成を行う

副腎皮質ホルモン、男性ホルモン、女性ホルモンなどの各種ホルモンの材料にはコレステロールが利用されます。

油溶性ビタミンの吸収をサポートする

胆汁酸により脂肪を分解する酵素であるリパーゼと協力して水溶性ビタミンの吸収をサポートする。

脂肪の合成メカニズム

脂肪は他の栄養素と異なり、水に溶けにく性質があります。そのため、他の栄養素と比べると少し複雑な順序で分解/吸収されます。

脂質は膵臓から分泌されるリパーゼと言う酵素により「脂肪酸」と「グリセロール」に分解されます。

両者は小腸で吸収され、再び脂質に合成され、更にタンパク質と結合することにより、「カイロミクロン(キロミクロン)」と呼ばれる水になじむ形に変えられます。

このカイロミクロンと言う物質になってやっと毛細血管から肝細胞や筋細胞、脂肪細胞などに運ばれます。

その後、どのように脂肪が合成されるのかというと、毛細血管の壁にはリポタンパクリパーゼ(LPL)という酵素があり、これがカイロミクロンに働きかけると、脂質が脂肪酸とグリセロールにまた分解され、脂肪酸は遊離脂肪酸となり脂肪細胞に取り込まれ、アシルCoAという物質になります。

この時に体内にブドウ糖の代謝で生成されるグリセロール3リン酸と呼ばれる成分があると、アシルCoAと結びつき体脂肪が合成されます。

脂肪の分解メカニズム

続いては脂肪の分解について説明します。脂肪はどのように分解されるのかというと、脂肪細胞の中に存在する、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)という酵素が中性脂肪に働きかけて、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解して、血液へ放出します。

この血中の脂肪酸をエネルギーとして利用し切れば体脂肪は減少します。ホルモン感受性ヘパリーゼ(HSL)はアドレナリンなどのホルモンにより活性化されます。運動中はアドレナリンが分泌されるため、運動をするとダイエットできるわけです。

脂肪酸のエネルギー化

脂質が脂肪酸とグリセロールに分解された後、どのように脂肪酸がエネルギーに変換されるかについて説明します。脂肪酸は最終的にはミトコンドリアでβ酸化されることでエネルギー化されます。但し、脂肪酸はそのままではミトコンドリアで利用できません。

脂肪酸は毛細血管のリポタンパクリパリーゼ(LPL)によりアシルCoAとなり、カルニチンと呼ばれる物質が結合してアシルカルニチンと呼ばれる物質になって初めて、ミトコンドリアに入り込めます。その後、β酸化されてアセチルCoAと呼ばれる物質が生成されます。

アセチルCoAは体を動かすエネルギーの元となる、アデノシン3リン酸(ATP)と呼ばれる物質を作るための材料となります。脂質のエネルギー化とは、アデノシン3リン酸(ATP)を作り出す過程です。脂質からアデノシン3リン酸を作成し、エネルギーとして消化されることが俗に言う脂肪燃焼です。

まとめ

脂質にはエネルギー源としての役割だけでなく、体を構成する物質の材料、油溶性ビタミンの吸収をサポートする効果があります。また、今回の記事では脂肪の合成、分解、燃焼のメカニズムについても詳しく説明しました。

脂肪の代謝は複雑であるため、かなり難しい内容となってしまいました。いづれ図解してより分かりやすく紹介できるように頑張ります。